早大生が行く(旧「現場レポート」)

2014年11月3日

  • ▲千畝ブリッジングプロジェクト 教育学部3年 中嶋 泰郁

  • ▲ユダヤ人虐殺の場「第9要塞」にて筆者が通訳を行う

  • ▲リトアニア・ヴィリニュスにある杉原千畝記念碑前での記念撮影

東欧で、高校生たちと、歴史に肌で触れる


千畝ブリッジングプロジェクト
教育学部3年 中嶋 泰郁 (なかしま やすふみ)


 私の所属するWAVOCプロジェクト「千畝(ちうね)ブリッジングプロジェクト」は、迫害から逃れたユダヤ人を助ける「命のビザ」を発行した外交官である、早大OBの杉原千畝の功績を伝える活動をしています。私たちは毎夏、彼がいたリトアニアや、強制収容所のあるポーランドを訪れます。

 この夏は、大学生に加え、湘南学園の高校生5名と教諭2名と共に訪れました。戦後に杉原の子息が通っていた学園との協力で実現しました。

 リトアニアでは、ビザ発給の領事館や、国内で虐殺の行われた場所を、現地学生と共に訪れました。学校では教科書で杉原のことが教えられているとのことです。遠く離れた国ですが、日本語を話す現地学生は年々増えており、私達を驚かせました。

 ポーランドでは、アウシュビッツ強制収容所を訪れました。展示された数々の遺品が示すのは、そこに生きた人がいたという事実。日本人ガイドの中谷剛さんは、解説とともに「内と外」をはっきりと分けてしまった人間の残酷さを説きました。現代でも民族をめぐる紛争は続いています。

 「やっぱり歴史を学ぶことが大事」。一人の高校生は言いました。今回あらためて、現在まで続く不寛容の歴史と共に、自分が正しいと思ったことを貫くことの大切さを学びました。

 「外交官としてではなく人間として当然の正しい決断をした」。14号館横の記念碑が今も思いを伝えています。