えび茶ゾーン

2014年11月3日

第927回

 大学の講義はつまらない、という声を現役学生から聞くことが幾度とあるが、その原因は何か。この場合、まず、教員の準備・熱意不足は否めなく、これに対しては真摯(しんし)に対処する必要が教員にはある。

 アメリカの大学では、教員の役割を研究と教育の二つに分け、それぞれ個別に教員を採用することで、効率的な大学運営を行うことが一般的である。これに対して、日本では、研究ならびに教育をバランスよく行うことを各教員に求めることが一般的である。言い訳をするわけではないが、日本も将来的にアメリカ型教員人事システムを採用し、教育のスペシャリスト教員が学部学生により質の高い講義を提供していくことで、「大学の講義は面白い」という学生の声が、増えるかもしれない。加えて、研究専門教員がその人的資源を研究に集中させることで、日本の大学の研究レベルが向上することも期待され
る。

 最近では、アメリカ型「対話型講義」が話題となり、日本でもそのような講義を試みる大学が増えつつある。早稲田大学でも、間接的対話講義ができるよう、クリッカーを利用できるシステムが導入された。また、毎年海外の提携校へ教員を派遣し、アメリカ型教授法を学ばせるといった研修システムも導入されている。そういった意味で、早稲田の教育体制も「つまらない」という学生の声を改善すべく、良い方向へ向かっている。ただ、「笛吹けど踊らず」では、そのような改善策も効果を発揮できなく、講義に出席する学生の協力的姿勢をも期待したい。(K)