えび茶ゾーン

2015年6月22日

第945回

 

 大学時代、人生におけるこの数年の月日を皆さんはどう捉えているだろうか?モラトリアム、燃え尽き、自由、挑戦、学問との、寝て遊ぶ日々、アルバイトざんまい、社会人への準備期間…。さまざまな時間の使い方が思い描けるだろう。

 

 教務主任学生担当という仕事柄、私はいろいろな学生と会って話をする機会がある。やる気と希望に満ちあふれ、奨学金を申請し、目を輝かせている学生もいれば、悩みを抱え自暴自棄になり何学期も登校できずにいる学生もいる。問題を起こし叱られに来る学生、サークルに没頭している学生、病を抱えた学生もいる。

 

 どんな学生生活を送ればいいとか、こんな学生であるべきだということは言えない。一人一人話し合って、その人の道しるべを探す手助けをするだけだ。教員としては、学生たちには、授業から知識を吸収し自分の将来につなげてほしいとは思う。しかし、正直、大学時代の過ごし方は人それぞれだ。一つ確かなのは、大学時代ほど心身共に自由で多くのことを吸収できる時期は少ないことだ。だから無駄にはしてほしくない。

 

 私の経験上、大学時代が今の糧となっている。一人暮らしをし、知らない学問に触れ、反逆し、自分の無能さを知った。悩みを抱え涙を流し、多くの友人をつくり笑った。恋愛をし、苦楽も味わった。映画や本、旅からもさまざまなことを学んだ。大学は自分探しの旅だった。

 

 大学時代を与えられた皆さんにも、ぜひ自分や世界と向き合い自分探しの旅をしてほしい。焦らずじっくりと。きっといつか糧になると信じて。(CT)