えび茶ゾーン

2015年11月9日

第954回

 

 近年、アメリカのメディアは「ミレニアルズ(millennials)」という言葉を頻繁に使う。およそ1980 ~2000年代半ばまでに生まれた世代のことである。日本でもすでに広く紹介されてはいるが、アメリカではこの世代についての調査や分析に強い関心があるらしい。彼らは現在10代~30代半ばまでの世代であり、「Me, Me, Me世代」や「ナルシシスト」などと言われるかと思えば、社会参加やボランティアへの意識が高いとも指摘される。

 

 しかし、何といっても最大の特徴はパソコンやインターネットが当たり前の世界で生まれ育ったデジタル・ネイティブであることである。また、経済不況下に生まれ育ち、前までの世代に見られなかった想定外なライフスタイルや消費行動を示す上、アメリカ人口の約3分の1を占めるが故に、今後の経済や政治の動向を占う鍵として注目されている。

 

 日本に当てはめてみれば、学生の皆さんはまさにミレニアルズである。もちろん日本の社会的状況はアメリカと大きく異なるが、皆さんが人とのつながり方や情報の獲得の仕方において、ソーシャル・メディアなど、デジタル・コミュニケーションを使いこなし、全く新しい世界を開いていく技を持っている世代であることでは共通する。20歳を過ぎてからパソコンを始めたデジタル移民の筆者には到底ついていけない、うらやましい技である。

 

 そうしたコミュニケーションを駆使する力は、最近の日本社会において若者が活動、主張し始めていることを見れば、確かに新しい世界を創っていく主要な鍵である。皆さんのミレニアルズ的な可能性に期待している。(K)