卒業記念号

2016年3月24日

  • ▲早稲田大学 総長 鎌田薫(かまた かおる)

総長挨拶
グローバルな視点と高い志を持って挑戦を


早稲田大学 総長 鎌田薫(かまた かおる)

 

早稲田大学を巣立っていく皆さん。卒業、修了おめでとうございます。
 皆さんが入学した2012年、早稲田大学は2032年の創立150周年を見据えた中長期計画「Waseda Vision150」を発表し、世界に貢献する高い志を持った学生が世界中から早稲田大学に集い、世界の平和と人類の幸福の実現に貢献する研究を行い、校友が世界や地域の至る所で、また、あらゆる分野で「グローバルリーダー」として社会を支え、かつ早稲田大学と緊密な協力関係を築き、そして早稲田大学がアジアのモデルとなるような大学運営体制を確立しているというVisionを示しました。


 この「Waseda Vision 150」を推進する早稲田大学では、日本で最も多くの外国人学生が学び、最も多くの日本人学生が海外留学を経験し、教場やサークルにおいて、日々、多様な文化背景・価値観の中で正解のない問いに答えを見いだす力を養っています。そして、世界大学ランキングにおいては、早稲田大学は雇用者からの評価や卒業生の就職率などの項目からなる「QS Graduate EmployabilityRankings 2016」で、国内1位(世界33位)となりました。これは、早稲田大学が企業と連携した取り組みや学生の卒業後の活躍が世界的に高く評価され、グローバル時代に応じた着実な自己改革の成果が客観的な数値として示されたものであります。こうした点からも、早稲田大学の伝統や価値が校友の活躍に支えられていることが分かります。


 これから皆さんは日本社会そして世界に向けて飛び立っていくことになりますが、グローバルリーダーとは世界を舞台に活躍する人材に限らず、地域社会などどのような場所でも、いかなる分野においても、グローバルな視点を持って多様な価値観・文化的背景を持った人々との相互理解を深め、地球社会の繁栄と人類の幸福のために貢献できる人材です。


 ありとあらゆる分野で旧来の価値観が大きく変わろうとしている現在、皆さんの前途は必ずしも平穏というわけではありません。しかし、どのような難局に直面しても、進取の精神を持って果敢に挑戦し、自らの信念に基づいて、人類の幸福のために力を尽くす人格の養成こそが建学の理念であり、そして多くの校友たちがその理念を体現してきたのです。


 卒業生の皆さんもまた、先輩たちに勝るとも劣らない活躍をしてほしいと思います。そのためには深い学識と幅広い教養、そして何よりも豊かな人間性を備えていなければなりません。知恵に磨きをかける必要は一生続きます。早稲田大学は社会人教育も拡充しています。志の実現に向けて必要があるときは、再び早稲田大学の門をたたいてください。