卒業記念号

2016年3月24日

早稲田の杜(もり)を巣立つ皆さんへ

各学術院長、学校長からの贈る言葉


早稲田大学を卒業する皆さんへ、各学術院長、学校長からのメッセージを贈ります。
これらの言葉を胸に、夢に向かって歩んでください。

 

 

『人生意気に感ず、功名誰か復た論ぜん』


政治経済学術院長
須賀 晃一(すが こういち)

 

人間は、意気に感じる人との出会いによって突き動かされ、そこに自分の進むべき道を見いだすものです。功名に気を取られていては、自己の発見もおぼつかないでしょう。意気に感じる出会いを通じて自己を確立し、社会に貢献してくれることを期待します。

 

 

『希望は最後に死ぬ』

 

法学学術院長
楜澤 能生(くるみさわ よしき)

 

Die Hoffnung stirbt zuletzt.

このドイツの格言を合言葉に、日本国憲法の不戦の誓いを守り、世界平和への希望を捨て去ることなく、憲法の理念の実現を希求し続けましょう。

 

 

『倒れたら起き上がればいい』

 

文学学術院長
越川 房子(こしかわ ふさこ)

 

どんなときにも早稲田の気風を忘れずに、失敗を恐れることなく夢にチャレンジし続けてください。成功者とは転ばなかった人のことではありません。何度も転び、そのたびに何度も何度も起き上がって、夢を実現した人のことです。未来のあなたのことです。

 

 

『胸を張って生きていこう』

 

教育・総合科学学術院長
松本 直樹(まつもと なおき)

 

権力に佞(おもね)ることなく、暴力に屈することなく、時の風潮に流されることもなく、信念を貫き通すのは簡単ではありません。国からの指令に背き「命のビザ」を発給した偉大な先輩、杉原千畝(ちうね)は、何よりも自分に対して胸を張って生きた人だと思います。

 

 

『なんとかなる、なんとかする』

 

商学学術院長
嶋村 和恵(しまむら かずえ)

 

大人になると、自分の気持ちとしてはやりたくないことをやらなくてはならないときがあります。誰かがやらなくてはならないこともあります。自分のできる範囲でやっていきましょう。きっとなんとかなります。あなたの苦しみがきっとどこかで報われます。

 

 

『人は自分にとって真と思われることの範囲内で真理を探求している』

 

理工学術院長
大石 進一(おおいし しんいち)

 

普遍的真理というものがそもそも無いことを省察した哲学者キルケゴールの言葉。人生において、真理といわれるものすら個人に属する相対的なものであることを心しておくことが、大切になることがあるでしょう。自分を愛し、慈しんで生きていってください。

 

 

『深夜の暗闇の中に、次の日が実は始まっている』

 

社会科学総合学術院長
西原 博史(にしはら ひろし)

 

思想的には遠いが、先々代の教皇ヨハネ・パウロⅡ世の言葉から。厳しい時代の試練に耐え、検証されたものが次の時代に輝きを放つ。下積みの時を恐れてはいけない、自分の力を蓄えるチャンスなのだ。そして、真の歴史の流れを見抜く目を研ぎ澄ませてほしい。

 

 

『人にして遠き慮(おもんぱか)り無ければ、必ず近き憂い有り』

 

人間科学学術院長
谷川 章雄(たにがわ あきお)

 

『論語』の中の一節です。「人として先々のことや縁遠く思えることにも配慮がないようでは、きっと身近な心配事が起きる」。現代社会にあって、私たちは目先のことに汲々(きゅうきゅう)としており、遠くを思うことは難しい。それ故に、こうした孔子の言葉が必要なのです。

 

 

『希望は強い勇気であり、新たな意志である』

 

スポーツ科学学術院長
友添 秀則(ともぞえ ひでのり)

 

これは16世紀に宗教改革を行ったマルティン・ルターの言葉です。希望を持ちながら、腐敗したカトリックに敢然と立ち向かったルターは、時代を画する宗教改革を成し遂げました。人生は希望を失わない限り、どのような困難をも乗り越えられるように思います。

 

 

To thine own self be true
『己に誠実であれ』

 

国際学術院長
Adrian Pinnington (エイドリアン ピニングトン)

 

『ハムレット』より。あなたが大学で育んだ最も重要な能力は、自分自身の考えを持ち、それを客観的に検証する力です。民主主義を守るには、市民各自が、メディアや世論に流されず社会の行く道を熟慮せねばなりません。常に自分に誠実であり続けてください。

 

 

『美しいものを見るためには、目は美しくなければならない』

 

芸術学校長
赤坂 喜顕(あかさか よしあき)

 

詩人G ・バシュラールの言葉として有名だが、ギリシャの哲人プロティノスも『魂が美しくなければ美を見ることもできない』と述べた。ゆえに美しい目をもつ魂によってしか美しい世界を造ることができない。忘れないで欲しい。世界は君たちの目にかかっている。