お知らせ

2012年6月21日

  • ▲佐野眞一氏

  • ▲江川紹子氏

  • ▲後藤謙次氏

  • ▲深川由起子 広報室長

  • ▲井深大記念ホールにて開催されたパネルディスカッションの様子

「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」パネルディスカッション

危機とジャーナリズム―「危機」の時代に どう向き合うのか―



 2012年5月18日、早稲田大学国際会議場井深大記念ホールにて、「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」パネルディスカッションが開催されました。

 このパネルディスカッションは、同賞の2012年度候補作募集(5月14日~6月18日)にあたって企画されたもので、東日本大震災および原発事故等を踏まえた現在のジャーナリズムの状況に対し問題提起を図り、あわせて同賞の果たすべき役割を探るため、パネリストに同賞の現・元選考委員でもあるノンフィクション作家の佐野眞一氏、ジャーナリストの後藤謙次氏と江川紹子氏を招き、広報室長の深川由起子政治経済学術院教授をモデレーターとして行われました。

 鎌田薫総長の開会挨拶に続いて、まず各パネリストがそれぞれ講演を行いました。最初に、後藤氏が「メディアは事実を伝えているか-東日本大震災報道をめぐって」と題し、共同通信編集局長等の経験から、現在のメディアが抱える課題と可能性について言及。続いて、江川氏が「二元論の罠と『叩きのフェーズ』」と題し、ジャーナリズムや世論が好む○か×かのような単純なレッテル貼りに潜む危険性について指摘。最後に、佐野氏が「原発事故=安全神話の崩壊、司法の不祥事の連続=無謬神話の崩壊」と題し、権力に対峙して社会の窓になるというジャーナリスト本来の役割の重要性について強調しました。

 講演に引き続いてディスカッションが行われ、さまざまな危機があふれる現代に、組織ジャーナリズムやジャーナリスト個人はどうあるべきなのか、またこれから新しい情報化の時代の中で、ジャーナリストに求められる資質とは何なのか等、幅広い見地から刺激的な議論が展開されました。
 会場参加者からの質疑のあと、清水敏常任理事の閉会挨拶により、2時間にわたる白熱したパネルディスカッションは幕を閉じました。また、当日はホール前のロビーにて、ジャーナリズム大賞のこれまでの受賞作の紹介パネルも展示され、多くの来場者が熱心に見入っていました。

 

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「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」とは

広く社会文化と公共の利益に貢献したジャーナリスト個人の活動を発掘し、顕彰することにより、社会的使命・責任を自覚した言論人の育成と、自由かつ開かれた環境の形成への寄与を目的として2000年に制定された。本年度で第12回を数え、これまでの受賞作は41にのぼる。


1280号 2012年6月21日掲載