特集

2012年7月19日

  • ▲気仙沼仮設住宅で開催したお茶会に参加した地元の方々と共に

  • ▲東京都東大和市で開催された復興支援チャリティイベント(卓球部)

  • ▲子どもたちを対象にした防災啓発活動(早稲田レスキュー)

  • ▲気仙沼市唐桑町で仲間と共にがれき撤去作業中

  • ▲被災地での流木撤去作業

早稲田から“絆”を!
~学生、校友が取り組む復興支援~

東日本大震災から約1年4カ月。震災直後に比べてメディアなどで取り上げられる機会は少なくなりましたが、被災地での復興支援活動はまだまだ必要です。今回の特集では、今なお支援活動を続けている学生や校友の取り組みを紹介します。復興支援活動を支えるのは人と人とのつながり=“絆”です。早稲田大学のボランティア派遣は、2011年度から96便のべ2,457名が活動に関わっています。
人間同士の“つながり”を復興の力に変えるために、早稲田から“絆”を!


気仙沼仮設住宅支援
震災復興のまちづくりと気仙沼チーム(学生チーム)を通じて

創造理工学部4年 高橋  沙織

 「震災復興のまちづくり(JA共済寄附講座:WAVOC提供オープン科目)」は、復興のさまざまな取り組みに触れるとともに、異なる学部の学生で編成された各チームが、食や観光を通したまちづくりに関するアイデアを出し合うという授業です。この授業をきっかけに生まれた「気仙沼を盛り上げるためのお手伝いをしたい」という私の想いを行動へと結びつけてくれたのは、WAVOCが組織した気仙沼チーム(学生チーム)でした。そこで私は、主に仮設住宅居住者のコミュニティを支援するために、お茶会のような場所を設けて一緒に話をしたり、子どもの学習支援なども行っています。さらに観光班の一員として観光事業のお手伝いもしています。私はこのような機会を与えてくださったことに感謝して、支援活動を今後も続けていきたいと思います。被災地のために「何かしなければ」という気持ちはあるけれども「何ができるのか分からない」という方は、「何かをしたい」という想いを大切にして、まずはWAVOCに相談してほしいと思います。



卓球部が行う継続的な復興支援活動

スポーツを通じて交流をしたい

社会科学部4年 矢野  敬之


 私たち早稲田大学卓球部は「稲魂会」を設立して、被災地の復興支援活動を継続的に行っています。昨年の7月にWAVOCを通して行った陸前高田市立高田高校卓球部の応援指導をはじめとし、チャリティイベントや現地での卓球教室などに取り組んでいます。

 実際に被災地を訪れて、私は“心の支援”の重要性を強く感じました。物質的、経済的な支援はもちろん必要です。しかし、スポーツを通して子どもたちに元気を与えたり、被災地の方々と交流を深めて不安を解消するお手伝いをしたり、私はそのような心を通わせる支援が今後も大切だと考えています。

 私はたくさんの人に被災地の現状を見ていただきたいと思っています。実際に足を運んでみると、ニュースや新聞ではわからないことが多々あります。また、このようなボランティア活動は一生忘れられない貴重な経験にもなります。


 早稲田大学の力を結集させ、復興支援活動に取り組んでいきましょう!



稲田レスキューが取り組む復興支援

未来の人を助けるために、防災啓蒙活動を通じた支援に取り組んでいます

文化構想学部4年 田崎  孝徳

 私たちはこれまで防災啓発を中心に活動してきました。東日本大震災はメンバー全員が初めて体験した巨大地震でした。そのため、手探りでこれまでの活動で関わりのあった団体などと連携してボランティア情報の発信・講習会などを行い、実際に私も現地のボランティアセンターでスタッフとして働いて、情報面からサポートしました。当時は物資が不足してインフラも壊滅的な打撃を受けていましたが、それでも被災者の方々は私たちに優しく接してくださって、現地の局長との別れ際に交わした無言の堅い握手は今でも忘れられません。私たちは啓発活動を通じて将来予測される地震による被害を抑えていくことが、現在の復興を人々の意識に留めるだけでなく、ひいては未来の人々をも助けることができると考えています。皆さんも、それぞれ自分にできることから復興・防災支援活動に携わってほしいと思います。



現役学生だけじゃない!
 校友が実践する復興支援のカタチ

震災復旧支援から地域コミュニティづくりへ

加藤  拓馬さん(文化構想学部2011年卒)

 東日本震災とほぼ同時に卒業した私は、昨年4月に宮城県気仙沼市唐桑町に入りました。現地にボランティアとして滞在し、がれきの撤去作業に取り組んだのですが、そこで見えてきたものは、日々片付いていくがれきとは対照的な住民のメンタル面の悪化でした。「人の心のどん底を見た」、「もう唐桑を離れたい」そう語る住民は日ごとに増え、本当に怖いのは、家屋の倒壊よりも地域コミュニティの崩壊だと痛感しました。東北地方では、過疎や産業衰退など、既存の課題が山積みですが、一方では長期的なまちづくり(コミュニティ活性化)のための活動が求められています。

 今年からは、地元の魅力を伝えるコミュニティ誌の発行や地元の方と唐桑町の魅力を歩いて探す「まち歩き」を実践しています。地元にあるものを住民に再発見していただき、オリジナルの地域資源を増やしていくことが目的です。ここには唐桑町だけでなく、これからの日本の社会全体を豊かにするヒントがあると思うのです。その想いを持ちながら、今後も現場での支援活動に取り組んでいきたいと思います。



WAVOCボランティアに参加する方法

 平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)は、WASEDAサポーターズ倶楽部を通じた寄付金をもとに被災地域への復興支援活動を行っています。ボランティア募集情報はWAVOCのWebサイトやメールニュース、facebook、Twitterなどで配信しています。ボランティアに参加する学生は、Webサイトなどでボランティア募集情報を確認して応募してください。WAVOCは、ボランティアとしての責任と自覚を持った学生が現地に赴くことが、現地の復興や学生自身の成長に少しでもつながるはずだと考えています。ぜひ、被災地に対して長期的に関心を持ち続けて、現地で必要とされていることを理解したうえで、ボランティアに臨んでください。

 

平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)
【URL】 http://www.waseda.jp/wavoc/support/
【facebook fanpage】
http://www.facebook.com/waseda.wavoc
【Twitter】 @waseda_univ_wavoc

 

学園誌『新鐘』でも“復興”を取り上げます!

別冊WASEDA WEEKLY『新鐘』(11月1日発行)

 今回の学園誌『新鐘』は、東日本大震災という未曽有の危機を経験した日本が復興するためにはどのようなことを行う必要があるかを、早稲田大学の学生・教員・校友などにご登場・ご執筆いただき、多角的に考察していきます。11月に発行されますので、楽しみにお待ちください。
http://www.waseda.jp/student/shinsho/shinsho.html


1284号 2012年7月19日掲載